【雨の日対策】スーツケースは防水ではない?

スーツケースは雨の日でも使える?


スーツケースは基本的に完全防水ではありません。製品によって防水性の高さには違いがありますが、雨に濡れてもまったく問題ない設計になっていることはないと考えた方が良いでしょう。


スーツケースの雨に対する弱さは素材によって大きな違いがあります。スーツケースがポリカーボネート樹脂などのプラスチック素材でできている場合には、水を通さない性質を持っているため水が染み込むことはありませんが、ナイロンなどの繊維を使用しているスーツケースの場合には、雨に濡れてしまうと水が染み込みます。


しかし、どの素材を使用しているスーツケースでもファスナーの部分から水が染み込むリスクがあります。ファスナーの部分には隙間があり、大雨のときにはスーツケースに浸水してしまうリスクがあるので注意が必要です。

 

使用中に雨が降ってきた場合

 


スーツケースを使用している最中に雨が降ってきたら、できるだけスーツケースが濡れないように雨宿りをしてやむのを待つのが無難です。地域によっては短い時間のスコールが毎日のように起こることもあります。


その場合、スーツケース用の防水カバーを用意しておくと便利です。スーツケースを包むように被せされて、キャスターとハンドルだけ外に出せる仕様になっているため完全防水ではありませんが、雨が降ってきたときの対処法として良い方法です。

 

また、専用のカバーでなくてもビニール袋をかけるだけでも雨よけになります。大きいゴミ袋を被せれば本体には雨がかかりにくくなるので効果的です。

 

雨の日に使用した後のケア方法


スーツケースを雨の日に使ったら濡れてしまうだけでなく、晴れの日に比べるとひどい汚れが付いてしまいがちです。雨の日に使用した後は汚れをきちんと落としておきましょう。汚れが付着したままにしていると落ちなくなる可能性があるだけでなく、土や泥に含まれている細菌や成分によって劣化が進みやすくなる場合があります。

 

ひどい汚れではない場合にはクロスを軽く湿らせて拭けばきれいになります。汚れがひどい場合には中性洗剤を薄めてクロスに含ませて、優しく拭うようにして汚れを落とすのが効果的です。洗剤を使用した部分は水で濡らしたクロスでもう一回拭いて洗剤を落としましょう。プラスチック素材のスーツケースの場合には柔らかいブラシを使うと汚れが落ちやすくなります。

 

スーツケースをきれいにしたら最後にきっちりと乾かします。まずは乾いたクロスで全体の水分を拭き取りましょう。そして、ファスナーなどはすべて開けた状態にして陰干しにします。濡れがひどい場合には乾くまでに数日かかりますが、日向で乾かすと素材の劣化の原因になります。風通しの良い場所なら乾くのが早く、カビや錆びが発生しにくくなります。扇風機などで乾かすのも良い方法です。

 

大切なスーツケースを長く使うために

 


スーツケースは晴れでも雨でも使えると思いがちです。特にプラスチック素材を使用しているハードタイプのスーツケースでは完全防水のように見えるのももっともなことです。しかし、スーツケースは雨天時には十分なケアが必要なので注意しましょう。

 

完全防水ではないため、雨に当たってしまうと劣化する原因になります。さらに、激しい雨の場合にはファスナーから水が浸入して中身が濡れるリスクもあります。雨が降りそうなときにはあらかじめスーツケースにビニール袋や専用のカバーをして濡れないようにしましょう。

 

それでも雨の中でスーツケースを使用すると道からの跳ね返りで濡れてしまいます。道路の汚れが跳ね返って付着することも多いので、使い終わった後は汚れを拭き取ってきちんと乾かすのが大切です。雨の日にスーツケースを使って、そのまま放置してしまうとカビや錆びが発生したり、素材が劣化したりする原因になります。

 

しかし、使用後に汚れをきれいにして、きちんと乾かすケアをすれば雨天時に使用しても問題はありません。スーツケースは雨天用に作られているわけではないことを念頭に置いて、濡れたときにはできるだけ早くケアをして長持ちさせるようにしましょう。

 


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