2023.03.14

【スーツケース】インナーフラット・アウターフラットの違い

スーツケースのインナーフラット、アウターフラットとは？

スーツケースにはインナーフラットとアウターフラットがあります。
まず、インナーフラットは文字通りスーツケース内部が平ら（フラット）になっている構造です。

ただし、このタイプにも2つの種類があります。1つは、内部を平らにする代わりにスーツケースについているハンドルバー格納部をスーツケースの外側に出しているタイプです。これは、外観上ハンドルバー格納部がその側に見えるので一目で分かるようになっています。

もう1つのタイプはハンドルレバー格納部を内部に収納して、スーツケース内部にできた凹凸部分に板を装着することで内部を平らにしているタイプです。ただ、収納部を外側にしているタイプの方がインナーフラットのメリットが大きいため、インナーフラットといえばハンドル収納部が外側にあるタイプを主に指します。

次にアウターフラットは、外側が平らになっているスーツケースです。ハンドルバー格納部を内部に付けることすっきりしているタイプです。外見はスッキリしますが、内部にハンドルレバーの格納部が収められているため、内部に凹凸があります。

もともとスーツケースといえばアウターフラットが最初に登場している分、実はアウアーフラットの方が長い歴史があります。

インナーフラットのメリット、デメリット

インナーフラットのメリットとデメリットについて解説します。
まず、インナーフラットのメリットは次のような点が挙げられます。

・荷造りしやすい
・中の荷物が傷つきにくい

インナーフラットのメリットは、荷造りがしやすいという一点に尽きます。
そもそも、インナーフラットが誕生した経緯自体、アウターフラットで起こっていた荷造りのしにくさの解消という目的だからです。

内部が平らになっている分、パッキングもしやすいという点が挙げられます。
そのため、旅行に不慣れな方やスーツケースの扱いに慣れていない方にとって、様々な荷物を簡単に収納できるメリットは大きいといえるのです。

ただ、荷造りに慣れている方であれば、多少の凹凸があっても工夫してパッキングするので、そこまで大きなメリットにはならない可能性があります。
次に中の荷物が傷つきにくい点もメリットです。
凹凸がない分、凹凸によって中の荷物が傷つくリスクを減らせます。

デメリットも存在し、次のような点が挙げられます。

・強度が低い

強度の低さは、ハンドルバー格納部が外に出ているため破損しやすい点が挙げられます。また空港で投げられたり、コンテナの中で動いたりした場合、収納部が壊れるリスクもあります。

アウターフラットのメリット、デメリット

moln撮影/スーツケースモス small

アウターフラットのメリットやデメリットを解説します。

まず、メリットとして挙げられるのが次の点です。

・外見がよい
・強度が高い

外側がフラットになっているので、スーツケース全体がすっきりしています。
そのため、外見がスマートでハンドルバーを収納させると見かけも良いのがメリットです。

次にスーツケースで破損しやすいハンドルバーが内部に収納されるので強度も高められます。
アウターの部分を一枚の強固な素材にして衝撃分散のデザインもしやすいので、その分強度を高めるメリットもあります。

ただ、デメリットとして次の1点が挙げられます。

・荷造りがしにくい

スーツケースのパッキングに慣れていない方にとって内部の凹凸は、荷造りがしにくい原因になります。特にお土産でワインやウイスキーなどを購入した場合は、荷造りに苦戦するかもしれません。

現にこういったデメリットからインナーフラットが生まれたという経緯もあるくらいです。旅慣れていない方にとっては、この点がアウターフラットを利用するうえで若干のストレスになるでしょう。

このように、外見の良さや強度がある分、荷造りのしにくさがデメリットになっています。ただ、荷造りを練習すれば克服できることも事実です。

自分の使い方にあった方を選ぶ

moln撮影/スーツケースチャコール small

このようにいずれもメリット、デメリットがありますが、インナーフラット、アウターフラットを選ぶ際、メリットに注目するのがおすすめです。

荷造りのしやすさで選ぶならインナーフラット、強度ならアウターフラットといった形です。それぞれのデメリットをうまく工夫するなどしてメリットを生かしたスーツケースの選択を行いましょう。

そうすることでスーツケース選びにストレスを感じることなく、快適な旅行へ行くことができるはずです。まずは、両者それぞれの特徴を知ったうえで、スーツケース選びをするのがおすすめです。お気に入りのスーツケースを見つけて旅を楽しみましょう。