2023.01.07

【スーツケース】ロックの選び方・種類のご紹介

ロックの種類

スーツケースにはロックが用意されています。スーツケースを空港で預けると、バゲージクレームで受け取るときに他の人に盗まれてしまうリスクがあります。また、ホテルにスーツケースを置いておいたり、電車などでスーツケース置き場を使用したりすると、悪意のある人がスーツケースを開けて盗もうとする可能性があるでしょう。その対策としてスーツケースはロックをかけられるようになっているのが一般的です。標準装備になっていない場合にも外付けすることが可能です。

スーツケースのロックの種類として主流なのはダイヤルロック式、キーロック式、ハイブリッド式の3つです。近年ではカードロック式のスーツケースもあります。昔はマグネットロック式もよく用いられていましたが、だんだんと製品が少なくなってきました。外付けでもダイヤルロック式やキーロック式のものがよく使用されています。外付けのロックはいくつでも付けられるので、セキュリティに不安がある場合には用意すると良いでしょう。標準でロックが付いているスーツケースでも追加することができます。

ここでは現在スーツケースに搭載されていることが多い3種類について仕様や特徴を詳しく解説します。

ダイヤルロック式

ダイヤルロック式は数桁の数字を示すダイヤルが搭載されていて、特定の数字の配列にするとロックが解除される仕組みのロックです。スーツケースのダイヤルロックでは3桁の数字の組み合わせでロックを解除することが多いですが、4桁になっている製品もあります。ダイヤルロックの暗証番号は自由に設定できるものと、あらかじめ決められているものがあります。

ダイヤルロック式のロックが搭載されているスーツケースでは、ジッパー部分をロックするタイプと、フレーム部分に内蔵されているタイプがあります。ジッパーの持ち手をロックするだけのタイプは金属をカットされて開けられるリスクがあることは否めません。しかし、内蔵タイプの場合にはロックだけを破壊するのが難しいのでセキュリティ性が高いのが特徴です。

ダイヤルロック式は後述のキーロック式と違い、キーを持ち歩く必要がないのがメリットです。しかし、暗証番号を忘れてしまうと開けられなくなるのがデメリットです。また、でたらめに数字を合わせて開けられてしまうリスクがあります。簡単に使えるのはダイヤルロック式の魅力ですが、開けられて困るものが入っているときは別の方式にした方が良いでしょう。

キーロック式

キーロック式はキーを挿し込んだり、挿し込んで回したりすることで鍵をかけたり開けたりすることができる仕組みのロックです。前述のカードロックも広い意味ではキーロック式になります。昔から用いられているのはシリンダーロック式のスーツケースで、鍵を挿し込んで回すだけで簡単に開きます。

ただ、キーロック式の場合には鍵をなくしてしまうと開けられません。スペアキーが付属していることが多いですが、両方ともなくしたら開けられずに鍵を壊すか、メーカーに対応してもらうしかなくなります。キーの管理が重要なスーツケースです。キーロック式もダイヤルロック式と同様に、ファスナーの金具をロックするタイプと本体をロックするタイプがあります。セキュリティでは金具をロックするのに比べると本体をロックするのが優れています。

キーロック式の場合にはダイヤルロック式と違って適当に数字をいじって開けることはできません。しかし、ピッキングに慣れている人なら開けられる場合があります。一般的なシリンダーキーの場合にはピッキングのリスクがあるので注意しましょう。しかし、カードキーであればピッキングはできないため、セキュリティ性が高いと言えます。

ハイブリット式

ハイブリッド式とはダイヤルロック式とキーロック式のロックが両方とも取り入れられているロックです。製品によって仕様は異なりますが、一般的なハイブリッド式の場合にはダイヤルまたはキーのどちらかで解錠できるようになっています。つまり、ロックをするときにはダイヤルを動かしても、キーを入れて回しても構いません。解錠するときにもダイヤルを合わせる方法と、キーを挿して回す方法があります。

キーがあればロックをするのも解除するのも簡単ですが、キーをなくしてしまったとしても暗証番号を覚えていればロックも解除もできます。暗証番号を忘れたときにもキーさえあれば開けることが可能です。そのため、ハイブリッド式はダイヤルロック式とキーロック式の開けられなくなるリスクを下げた仕様になっています。

ただ、暗証番号を手探りで当てられても、キーを盗まれても開けられてしまうリスクがあります。セキュリティ性ではやや劣りますが、暗証番号を覚えたり、キーを管理したりするのに不安がある人には適しているロックです。なお、ダイヤルロック式にもキーロックを外付けして、両方とも解除しなければ開けられない仕様にすればセキュリティ性は上がります。