2023.02.10
【飛行機】スーツケース預けた後どのように運ばれる?
カウンターに預けた後、仕分け作業場所へ
カウンターでは各便ごとに大量の荷物が預けられ、スーツケースの個数や重量を確認され出発便別に発行されたタグが取り付けられます。受付をクリアした荷物たちは、ベルトコンベアに乗って危険物が入ってないか検査をしてから仕分け作業場所へ向かいます。
荷物を間違いなく仕分ける仕組みはどのようになっているのでしょうか。「荷物が目的地に届いていない」そんなミスが許されない作業は、荷物に取り付けられたタグが重要な役割を果たします。
作業員たちは荷物のタグを目視で確認し、タグに記載されたバーコードを機械で読み取ります。そして、コンテナに貼られているチェックリストのバーコードと照合し、一致していればコンテナへと積み込まれます。
少しでも効率良く業務が進むように、作業員たちは自分の担当外の荷物でもタグが見えやすいように向きを変え、ミスが起こらないよう工夫をしていることもあります。
目視で確認しているからこそ、過去に貼ったバーコードなどが残っている場合、ロストバゲージが起こってしまう確率が高くなるため、なるべく過去に使用したタグやシールはあらかじめ取り外すことをおすすめします。
コンテナに積まれて、機体に運ばれる
目的地ごとに仕分けされた荷物は作業員たちの手で隙間なくコンテナに積み込まれていくのですが、そこでも作業員たちはただ積み込むのではなく細心の注意を払って荷物を扱っています。
基本的には流れてきたものから積み込みをしていますが、中には壊れやすいもの、取扱注意のもの、重量物など様々な荷物があります。それらに対しては特に気を配りながらコンテナのスペースに積み込んでいるそうです。コンテナに余分な隙間を作らず、そのうえ安定した状態で荷物を保つ、限りある時間の中でこれらの作業を瞬時に判断し行うことは至難の業です。
こうした作業員たちの完璧な積み込みが完了すると、次は輸送スタッフへと荷物が引き継がれることになります。
たくさんの荷物が詰まったコンテナは専用の台車に乗せられ、台車を何台か連結させます。そして車両で飛行機まで牽引されていきます。飛行機下へ到着すると運ばれてきたコンテナをリフトなどで機体へ積み込みます。
そして機体に収容された荷物は出発の時を待つのです。様々な機械や車両を駆使して積まれた荷物は、機体のバランスを取ることに役立っており、そのおかげで私たちと荷物は安全に目的地へ向かうことができています。
到着後、荷物を下ろしてベルトコンベアに積まれて戻ってくる
目的に到着後、機体から運び出されたコンテナの荷物はベルトコンベアまで運ばれてきます。手荷物受取場と直結しているベルトコンベアです。どの便の荷物をどのレーンに流すのか、スタッフが状況を見てから判断しています。
その判断に従い、荷物を決められたレーンへと流していくのです。出発時と違い安全検査や仕分けがない分とてもスムーズに荷物を流すことができますが、その短時間の中でも作業員たちの配慮が光ります。乗客がスムーズに荷物を手に取ることができるよう、スーツケースの取っ手を外側に向けて流してくれているのです。
また、大切な荷物として丁寧に扱うという作業員たちの心掛けにより、国内線では荷物の破損は滅多にありません。少々の傷は仕方のない事だと思います。
こうしてベルトコンベアで流れてきた荷物を乗客が各々手に取っていくわけですが、似ているスーツケースでは取り間違えが起こる場合もあります。注意喚起がされているものの、こうした取り間違えはやはり多いそうです。
目印になるようシールやベルトなどで工夫をしている人も多いですが、荷物を取った際は必ず出発地で渡された紙の番号と荷物のタグの番号が一致しているか確認をしましょう。
航空会社や機体によって異なる場合も
国内線では荷物の破損は滅多にないと書きましたが、思いがけず破損してしまう場合もあると思います。航空会社や機体によって作業の流れや方法が違うこともあります。特に海外の場合はなおさら注意が必要です。
自分の大切なスーツケースや中身が壊れてしまうことは絶対に避けたいことですよね。不安であれば自分でできる限りの対策を取ることで、安心して荷物を預けることができます。割れ物や大切なものは頑丈に梱包し、周りにはタオルや服など柔らかい素材のものを置きましょう。
また、液体も要注意です。どのような向きで荷物が運ばれるか分かりません。液体漏れしないように袋でしっかりと密閉させることが必要です。禁止されている物や疑わしい物があると、スーツケースを開封されることもあります。その際に没収されたり困ることがないよう、しっかりと自分で預け入れ可能かどうかチェックをしておくことも大切です。
持ち込み荷物と預け入れ荷物で禁止物が違うので、細かく確認することが大事です。ちなみに経験談としてですが、目印となるスーツケースに付けるバンドは、きつい程度に装着していなければ運ばれている際に紛失してしまうこともあるので気をつけましょう。
おすすめ関連記事
molnについて
moln(モルン)は、一人ひとりの旅を作るためのブランドです。細部までこだわったスーツケースをはじめ、地球の旅をゆたかにするお手伝いをします。
molnのスーツケース一覧はこちら